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無事終了しました。そして、始動

『Hyouri裏表』
──宮沢賢治『オツベルと象』より
無事終えることができました。
本当にたくさんの方々にご来場いただき、感激です。
ありがとうございました!


今日は、この作品で私が何を表現したかったのかを書こうと思います。



「ふらりとやってきた白象が、オツベルにのせられて楽しく仕事を始める。
しかし、仕事はだんだんきつくなり、白象は仲間に助けを求めて逃げ出した。
こきつかったオツベルは、くしゃくしゃにつぶされた」

この『オツベルと象』は、別の解釈ができるのではないか。
そこから企画がスタートしました。

そこは、修行の場。白象は修行を積もうと、自分の意志でやってきた。
修行はだんだんきつくなる。きつくなったら、もっときつい厳しい方へ舵をとれば楽になる。
そうやって、道を極めていく。

このもうひとつの解釈を入れて、『オツベルと象』を表現してみようと思ったのです。

最後に牛飼いは、「おや、川へはいっちゃいけないったら。」と言います。
これには、「簡単に修行にはいっちゃいけない。入るなら、最後までやり通すこと」
という意味を込めました。この教えは、法華経の考えに一致します。

きつくなったらもっときつい方を選んで道を追究していく。
それは今を一生懸命生きることでもあります。
この芝居で表現したかったのは、これです。
みなさんに少しでも伝わっていたらうれしいです。


これからも、形を変えて、同じテーマに挑戦していきます。

そして、次の公演に向かって始動しました!
また、ご来場いただけると幸いです。

本当にありがとうございました!




 
by koike_taeka | 2011-06-17 00:08 | 『Hyouri裏表』
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